いろいろなことがあって、自信を無くし、自分の中にある力を忘れてしまうことがあります。人には誰にも自分の目標を目指す力が備わっています。その力を感じないのは、今のアナタが「無い」と思っているだけです。
では、どうやって?という言葉が聞こえてきそうです。
僕の場合ですと、「お金がない」から「お金が欲しい」となるわけですが、僕にできることは、「お金を稼ぐ」ではなくて極力「お金を使わない」ことになります。それは詭弁だと思うかもしれませんが、少なくとも「お金がない」から「お金がある」に変わるわけです。
ここが大切です。もっと「お金を稼ぐ」ことばかり考えていて、「お金を使わない」ことを考えていませんでした。「ない」から「ある」に変わることは僕に別の状況が生まれます。
それは、今までにない現状です。
実は現状の外は意外と簡単に選択でき、そのことは実行可能なことで、今までの自分が考えに及ばなかったこと、盲点(ストコーマ)だっただけのことなのです。
どんな小さなことでも、今までやってこなかったことをやることが現状の外のゴールに向かう自分にすることなんです。今までやったことがないこと、どうせやっても無駄だと思うこと、よく考えると無駄だと思っているのは自身が思い込んでいるだけでのことが多い様です。ここで、ミルトン・H・エリクソン博士の症例があります。
11年、激しい痛みをともなう関節炎でせいぜい片方の手の親指がわずかに動かせるだけの男性いました。エリクソン博士は運動不足だと言って、「動かせる親指があるのだから、それを動かさなくてはいけません。・・・」と叱責したそうです。関節炎の男性は、それがどんなに無駄なことかを証明するために片方の親指を昼夜問わず、動かしたそうです。ところが人差し指も動くようになり、さらに続けると他の指も動くようになったところで、関節炎の男性は夢中になり、とうとう腕まで動かせるようになったそうです。それからトラックの運転手になり、大学へも通ったそうです。決して関節炎が完治したのではありませんでしたが、関節炎で寝たきりになる期間があると「休養」として読書を楽しんだそうです。
現状ではかなわない目標(現状の外のゴール)は、自身のストコーマを外すことで自身の力で達成できることなのです。
ここでエリクソン博士の言葉を紹介したいと思います。
「完璧は人間の属性ではない」
まずは、どんなに小さくてもできることから未来は拓くことができると信じてください。